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地球環境のために、まずは法改正を!

世界の先進国は2036年までにC02換算で85%削減する事になっています。
日本はやっと38%を達成したばかりで、このままでは2020年までに達成する中間目標50%も危うくなってきています。

日本の現状ではメーカーが推奨するガス以外は認めない、となっている事が大きな障害ではないでしょうか。
確かに大手メーカーでは、今までの地球温暖化係数GWPが2,090から675へと約3分の1へ削減したガスを開発しました。

もう少し分かりやすく、噛み砕いて説明します。
地球を熱くしている原因はいくつも考えられますが、それを数字に表すとオゾン層破壊係数ODPと先のGWPの二つです。

地球が凄いのは、一度破壊されたオゾン層は二度と元には戻らないと言われていたのに、昨年、南極上空では400万㎡に渡り復元している事が分かったのです。地球の力は人知をも超えているといったところでしょうか。

これは、今のフロンガスがODPの数値0を達成している事が大きな要因です。
よくテレビのニュース番組などでも「オゾン層を破壊しているのはフロンガスだ」と説明しているキャスターがいますが、勉強不足と言わざるを得ませんね。

ただし、GWPは1,810→2,090と増えているわけですから、温室効果は高まり、異常気象が続いているのです。となると、GWPの低いガスの開発が急務です。ところが既にGWPが“3”というガスが出来ているのです。

これは「自然冷媒ガス」と呼ばれるものです。その名の通り自然界の物質を利用しているガスなので、放出しても地球を破壊しません。
では2,090という数字について細かく説明しましょう。

この数値は『CO2の2,090倍』という意味です。しかもこの数値は、放出してから100年後に『空気中に現存している数値』なのです。

GWPの減衰値 20年後 100年後
R22 5,280 1,810
R410 4,260 2,090
R32 2,430 675
自然冷媒 1年後に3、それ以降は確認できず

放出されたばかりのR410は、CO2の数千〜数万倍と言われています。いかにフロンガスを放出しない、そして使用しない事が環境のために重要かがわかります。

2015年特定漏えい者数
446事業者
漏えい量の合計 235万t-CO2
CO2換算して報告されています。この漏えい事業者の名前も記されています。
詳しくはこちら。
国民=消費者は、環境を悪化するフロンガスを垂れ流しにしている企業から物を買いたくない(利用したくない)のです。

自然冷媒はヨーロッパやアメリカ、中国ですら導入が始まっています。日本でも冷凍機や冷蔵庫などの一部で利用されていますが、普及率からすると数%にしか止まっていないのが現状です。
法律改正を行い、環境にとって本当に良いものは一企業の利益を凌駕して当然です。1日でも早く法改正を望みます。

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