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キリバス

皆さんはキリバスという珊瑚礁で出来た島諸国をご存知でしょうか。水没してしまう国として話題になっていますから、ニュースなどでお聞きなったことがあることでしょう。

 

この国は33の島でできており、その32が海抜1.5〜2mしかありません。前回のブログ「日本付近のCO2観測史上最高」と伝えましたが、その中で21世紀末には海面が18~59cmも上昇するとも書きました。その場合、キリバスの国土全体の8割を失うことになり、首都タラワのある中心の島ですら2050年までに5〜8割が水没してしまうと言われています。

 

「産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える」これがパリ協定の骨格ですが、わずか1.5度に抑えたとしても温暖化の被害は拡大し続けるのです。

そして温暖化ガスを吐き出している国は先進国であり、被害に遭っている貧民国ではほとんど排出していないのです。

となると、当然先進国に貧民国を救う義務が生じます。そのために2020年までに先進国は年1000億ドルの資金支援を約束しています。しかし公的な資金は670億ドルと言われ、足らない分は民間に頼らざるを得ません。

 

パリ協定から離脱したアメリカという巨大国家はこのことをどうするのでしょうか?

アメリカは世界の二酸化炭素のうち約15%を排出しているのです。アメリカファーストを謳うのは結構ですが(結果、白人ファーストを謳っていることになり、KKK(クー・クラックス・クラン)を増長していることは許し難い)、世界の門番人として先陣を切ってテロにしろ、二酸化炭素問題にしろ、取組んでもらわなければなりません。

アメリカの離脱における問題は次回で。

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