最近になってネット上で話題が沸騰しているアマゾンの大火事について、私なりにまとめてみました。
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は、アマゾンが今年1月から8月までに7万3000件程の森林災害に遭遇していると発表しています。
8月15日以降だけでも9,500件にも昇ります。
既に80%以上が焼けつくされたとも言われています。
アマゾンは地球の二酸化炭素吸収と酸素の供給を20%行っている、言わば「地球の肺」と呼べる場所です。そして地球上の10%の生き物が生息する、野生生物の最大の生息地でもあります。
サンパウロの街が、2,700km離れた北西部アマゾネス州やロンドニア州の森林火災の黒煙により、一時間程度、真っ暗になる被害まで出ています。
この火災の原因は自然発生しているにはあまりにも数が多すぎます。もっとも嫌疑がかけられているのは、森林は金を生まないから森林を焼いて放牧地を広げよう、という動きです。それを推奨しているのがボルソナロ大統領。
ボルソナロ大統領は「今はケイマダと呼ばれる焼畑の季節だ」と反論し、INPEのリカルド・ガルバン所長を嘘つきとして解任してしまいました。
一方、8月24日、アメリカ大統領トランプ氏は「ブラジルへ支援する用意はできている」とツイッターに書き込んでいます。
ところがボルソナロ大統領、G7が緊急支援した2千万ドル(約21億円)を拒否したのです!
その理由が「アマゾンを救うと言っているが、我々を植民地化しようとする意味が隠されている」と批判したのです。とんでもない話です。一刻も早く消火しなければブラジルだけでなく、地球の危機でもあるのになんてことを!
この様な愚行を行う大統領に相反し、同じ26日、俳優のディカプリオ氏が、スティーブ・ジョブズ氏の妻で富豪の投資家ローレン・パウエル・ジョブズさんと、富豪投資家ブライアン・シェス氏と共に「アマゾン基金」を設立し、SNSで募金を呼びかけていましたが、ディカプリオ氏自身が500万ドル(約5億3千万円)を寄付すると発表しました。
ディカプリオ氏は環境保護、動物愛護などにも積極的で、熱心なヴィーガン(完全菜食主義)としても知られています。
また、27日アップルCEOティム・クック氏も寄付を行うと発表しました。(寄付金額は未発表)
私たちもディカプリオ氏ほどのことはできないと思いますが、一人一人ができることがあるはずです。
1.Rainforest Action Network(日本支部URLhttp://japan.ran.org/)を通じて寄付をする。
2または、森林保護団体NGOアリーナを通じて寄付をするのも良いと思います。
http://www.ngo-arena.org/members/rfj/rfj.html
- https://www.greenpeace.org/japan/政府に行動をとるよう促す署名に参加したい人は、こちらが良いかもしれません。
4.根本的に、焼畑が放牧地を作るためと先にも書いているように、我々が畜産ビジネスを否定すれば、このような事態は招かなかったのです。ですから、肉食をやめることで環境を守ることにつながるのです。
私が以前書いたコラム「牛のゲップは1日1兆5500億リットル、なんと東京ドーム1,250個分!」を読んでいただければお分かりのように、「世界で最もCO2を排出しているのは牛のゲップ」なのですから。
注釈
「2」の、NGOアリーナは、今回の森林火災による寄付を立ち上げたわけではなく、以前からアマゾンなどの森林を守る活動をされています。私も少額ですが、こちらに寄付をさせていただきました。
「3」の、グリンピースジャパンにも、定期的に支援をしております。