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昨年発生した冷凍保安規則に関わる事故件数は224件、前年比31%増!

代表的な事故例をいくつか挙げてみました。

人身事故2件

人身事故1

茨城県内にて作業員が圧力異常を確認しポンプを停止。作業員が元弁を閉止し圧力計を取り外したところ冷媒が噴出。慌てて手で押さえため両手指に凍傷を負った。

人身事故2

長崎県内にて7時30分頃、冷凍機からの漏えいがあった。直ちに冷凍機前後の弁を占めたが、不完全で閉止せず少量ずつ漏れ出した。12時頃、異臭がすると集まった住民3人が話していた際に1人が気分が悪くなり病院へ搬送され、二泊三日の検査入院となった。

漏えい事故1

宮城県内の博物館にて地下一階の空調用冷凍機の圧力が上がらず調査したところ、配管に1㍉程度のピンホールを発見したため腐食配管を交換した。充填量から漏えい量は800kgと推定される。

漏えい事故2

福岡県内にて圧縮機異常で停止。調査のため冷媒R22を回収しようとしたが回収できず、冷媒R22が全量260kg漏えいしていた事が判明した。原因は経年劣化による圧縮機低圧ゲージ付近の腐食によるピンホール発生のため。

漏えい事故3

栃木県内にて二階機械室に設置されている冷凍機の容量制御用油配管が破断している事がわかった。冷媒漏えい量は720kg、油漏えい量は280ℓにも及ぶ。

漏えい事故4

栃木県内にて試験室の温度が上がり点検したところ、冷却器送液バルブ銅菅拡菅部に円周状の亀裂を確認した。冷媒漏えい量は200kg。

漏えい事故5

広島県内にて遠隔運転データからブラインターボ冷凍機の冷凍能力が低下していることを発見した。調査の結果、凝縮器冷媒出口弁フレアーナットから冷媒漏えいを確認した。冷媒漏えい量は1,078kgに及ぶ。

 

これだけの漏えい事故を起こしていては地球環境が良くなるはずもありません。フロン漏えいを少なくする事ができても根絶することは出来るはずもないことは、この事故例を取っても明らかです。

 

温室効果ガスの漏えい量が13億2千500万トン(前回ブログ「15年度温室効果ガス排出量2.9%減」参照)を超える現状では、1日も早く欧米諸国のようなノンフロンを取り入れ、漏れても安全なガスを使わなければ取り返しのつかないことになります。

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