放射のチームからの報告書です。
東京電力の3人の元幹部が無罪になったことを受け、「これは福島県民と日本全国の人々の権利を無視したものだ」と嘆いています。
また、100万トンに及ぶ汚染水を太平洋に放出する提案も、「海洋投棄は解決策ではない、また日本が単独で対処すべき問題ではなく、国際的な問題だ」と言っています。
しかしこの問題指摘は少し違うように思います。
実際に溜めている汚染水は100万トンでしょうが、既に流出している汚染水はそんなものではありません。震災があってから三年後にはアメリカ西海岸に到達したというデーターもあります。
さらに、先日の台風19号により、福島県と栃木県の管理置き場で流出した除染廃棄物「フレコンバッグ」90袋のうち、50袋が未回収のままなのです。
少なくとも25袋は空の状態で見つかっています。
フレコンバッグ1つが1立方メートルと言います。ちょっと古いデーターですが、2016年2月の時点で、福島県内だけで915万袋のプレコンバッグがあったのです。
それからしたら、「わずか一部の流出」と、もしかして関係者は思っているのかもしれません。しかし河川汚染、そして下流域から海にかけての汚染は計り知れないでしょう。
地元の方だけでなく、我が事のように感じ、そして政府の対応を厳しく監視していきたいと思います。