4月7日、緊急事態宣言が7都府県に発令されました。
なぜ名古屋が入っていないのか「名古屋飛ばし」と喩やされている点も不思議ですが、あまりにも遅い、そしてロックダウンでないことに不満が募っている方も多いでしょう。
ここからはあくまでも素人の私の個人的見解と捉えてお読みください。
前回、ペルーやエクアドルの話をしました。
その時の話を少し追加しましょう。同じ内容が重複しているところもあります。
ペルーやエクアドルは・・・
ペルーの首都キトを私と娘が歩いている時「コロナ ハポネ」と揶揄われたと言いました。
その時は、エクアドルはコロナを対岸の火事にしか見ていなかったのでしょう。
まるで今の日本とそっくりです。
現地の3月4日の話です。
そして、翌日ガラパゴスへ向かう飛行機は、キトから飛び立ち第二の都市グアヤキルで降りる人、乗り込む人の入れ替えをして出発しました。
そのとき乗り込んできた人の多くがマスクを付けていたのです。
グアヤキルで5人の感染者が出たのです。その日までエクアドルにコロナ感染者がいるのを知りませんでした。
前回のブログを書いていて、その後のエクアドルが気になり調べてみました。
グアヤキルで運転手の書類を確認する兵士
私がキトを離れたのが10日です。その2週間後の情報です。
「グアヤキルでは埋葬できない市民の遺体を通りなどに放置し・・・」
驚愕の文字が目に飛び込んできました!
痛い安置所は機能を停止(遺体が多すぎて)した為、通りに放置しているのです。
政府は24日、家々を回って1日150遺体を引き取ると発表しました。
エクアドルでは感染者が3100人を超え、死者が120人に登っています。
ちょっと先の数字と矛盾を感じますが、凄まじい勢いでコロナが広がっていることは間違いありません。
エクアドルの人口は1700万人です。日本の1/8程度でこの数字です。
日本の方が当初、感染者は圧倒的だったので我々をみてからかっていた国が、わずか2週間でこの惨劇です。
なぜ、日本は感染者がこの程度で済んでいるのでしょうか_
ワシントンポストでは今回の緊急事態宣言を、
「日本政府は国民や企業に対して躊躇した判断」
と言っています。全く私と同感の意見です。
アメリカでは・・・
米カリフォルニア州では19日に「全州民が自宅にとどまるよう求める命令を出す」と発表していました。いわゆる「ロックダウン」です。
ところが今月3日の発表では1万人を超えてしまったのです。しかも1日1000人以上が感染とうなぎ上りに増えています。
これはロックダウンとは言え生活必需などのマーケットを閉鎖しなかったために、多くはそのような場所から感染が広がっていると言われています。
本日8日発表では、アメリカは感染者が38万人を超え、アメリカ全土では死者数1万2021人となりました。NY州では1日に731人もの死者が出ました。
NY州はカリフォルニア州より3日遅い22日に外出禁止令(ロックダウン)が出され、その3日でカリフォルニア州との差が広がったと言われています。
ただ、そのカリフォルニア州にも急速に広がっていることから、ロックダウンでも防ぎきれなかったと言えるでしょう。
フランス、イタリアでも・・・
フランスでも7日に死者が1万281人に昇ったと発表されました。
フランス人の感覚も厳しく言えば甘いと思います。
警察からの規制が入ったにも関わらず、公園では多くの人たちがジョギングや散歩をしていたと言います。
このことによって7日から午前10時から午後7時まで、屋外での運動は禁止すると発表しました。
そして、まだピークを迎えたわけではなく、今後ますます増えるだろうとも予測されています。
イタリアでも再び死者数が増加していると言います。
フランス国内の病院にて真剣にミーティングをするスタッフたち
だからこそ、それを踏まえた上での日本政府の「緊急事態宣言」は、何のためなのかわからないと思うのです。
小池都知事が「ロックダウンはという形はございません」に色々と反論がありましたが、なぜ小池都知事はロックダウンをやろうとしたのか、本意はわかりかねますが、緊急事態宣言では東京都を防ぐことはできないと思い、ロックダウンに向けて尽力されていたのかもしれません。
やるなら3〜4日の週末にロックダウン・・・
私は4月1日の噂が流れていた時から、やるなら3〜4日からやるべきと思っていました。そして、やるならロックダウンしか考えられません。
そうすると2週間後にロックダウン解除が週末となり、週末を利用して普段の生活に戻り、月曜からはビジネス再開に向けて、各企業が一段となり邁進できると思ったからです。
そして、今回の様に緊急事態宣言一ヶ月だと、最初だけ気をつけるけれども、すぐにマンネリ化してダラダラしてしまうと思ったからです。
一ヶ月間もの長い間、緊急事態宣言を出している方が、2週間のロックダウンよりも経済的にも、感染者拡散防止についても効果が薄いと思っています。
もちろん私は専門家ではないので、素人の発言と取ってもらって結構です。
ただ経営者の端くれとして社員たちに中途半端な自粛を求めるよりも、強制的に2週間自宅謹慎を命令する方が安全だと思いますし、会社の経営としても目処が立てられやすいです。
今の様な中途半端では、顧客もなんとなく仕事されているので、こちらもなんとなく仕事を休むことができない状態でもあるのです。
今回はここまでにしておきます。また続編を書くことになるでしょう。その時に、少しでも良い話ができればと思っておりますが、さて・・・・。