前回、シベリアなどの北極圏で大火事が発生していることをお伝えしましたが、近年、世界の至るところで大火事が発生しています。
火事は大別すると「自然発火」と「人為的要因」とに区別されます。
シベリア
今年6月の大火災では1,900ヘクタール、約北海道の2.3倍が焼失しました。
北極圏ではこの1年間で100件以上の大規模火災が起きているのです。
主な原因は猛暑による自然発火です。
オーストラリア
2019年から今年の大火事でデンマークの国土を上回る1,200万エーカーを焼き尽くしました。48,564,000平方キロメートル。これは東京ドーム1,043,260個分に相当します。
もう想像できない広さですよね。
この時は猛暑による自然発火でもありましたが、人災による火事として警告から刑事告訴まで法的措置をとった人数、なんと183人に及びました。
昆虫類も含む焼死生物数3兆匹!
アマゾン
昨年8月、大規模火災が発生しました。
原因はアマゾンでは金にならない、焼き払って牛の放牧地にする目的で火を放った人災です。
その指揮をとったのがボルソロナ大統領だったのです。
焼失面積、2019年8月だけで25,000平方キロメートル!
これは東京、埼玉、茨城、群馬、栃木を合わせた面積約25,000平方キロメートルを、わずか1ヶ月で焼いてしまったということになります。
何度もここのブログで書いているので、興味がある方はそちらもどうぞお読みください。
他にも・・・
2018年、カリフォルニア97,000エーカー、394,286平方キロメートル
ドイツ、ギリシャ、スペイン。日本でも毎年1,000〜2,000件の山火事が発生しています。いつこのような大規模火災に発展しても不思議ではありません。
女子ゴルフの大会では・・・
9月18日からアメリカ・オレゴン州で行われるポートランドクラッシックでは、山火事による大気汚染から開催が1日遅れました。
山火事による大気汚染で空が黄色く汚れているゴルフ場
8月にはロンドン郊外で行われる予定だったローズ・レディース・シリーズが山火事のため中止になりました。
CO2が放出され酸素を作れない・・・
火災は多くの生き物から命を奪います。それだけではありません。
生き物が生きていく上で不可欠な酸素の供給が減ってしまうのです。
木々は空気中の二酸化炭素C02を吸収し酸素O2を排出します。そのおかげで我々生命体は生きていられるのです。
その木々が焼けてしまうと酸素の供給が減るのはもちろんのこと、今まで蓄えていたCO2を放出してしまうのですから、大気汚染は半端ではありません。
2度と戻らない森林・・・
既にブラジルの70%、コスタリカの80%の森林が、森林伐採と山火事によって失われています。
アマゾンは地球全体の二酸化炭素吸収と酸素の供給を20%になっているのですから、今現在、地球上はとんでもない酸素不足と言えるでしょう。
最もCO2排出量が多いのは・・・
先にアマゾンの焼失が牛の放牧地のために火を放ったと説明しましたが、CO2排出量はその牛を含む鯨偶蹄目(げいていもく)科が最も多く、自動車によるC02排出量は全体の13%に対し、18%と大きく上回っています。
牛のゲップは1日1兆5500億リットル
なんと東京ドーム1,250個分!!
地球全体が温暖化を突き進む中、特にシベリアなどの北極圏では我々が住む日本の2.5倍ものスピードで温暖化が進んでいるのです。