基本的には梅雨明けが遅くなり、暑い6月、寒い7月、そして8月は春まで続くエルニーニョ現象のために、猛暑となるでしょう。
暑熱順化・・・
昨年もお知らせした「暑熱順化」を覚えていますか?
猛暑に備えるために暑さに体を慣らしておくことです。
ちょっと暑くなったからと言ってエアコンに頼ってはいけません。
軽い運動などを心がけ、汗をかく体質を作っていかなければ、猛暑になると体に異変が起きてしまいます。
命の危険の高い熱中症対策は、その時になって突然何かをしようとしても遅すぎます。
昨年の猛暑は記憶にまだ残っていることでしょう。
1898年の統計開始以来、最高の気温となりました。
7月6日から9月7日まで、なんと64日間連続の真夏日だったのですから。
今年は冒頭でも申し上げたように、7月の暑さの始まりが遅くなるので、この記録を抜くことは無さそうですが、それでも8月の暑さは同等、もしくはそれ以上になるかもしれません。
昨年の熱中症患者は9万人超え!・・・
昨年の熱中症患者数91,467人、これは一昨年の20,438人も多かったのです。
避暑に北海道に行ったほうが良いと思っている貴方!
昨年の8月の北海道、秋田では例年(1991~2020の30年)の10倍も増えたんですよ。
7月が寒いのでより暑く感じると思いますし、暑熱順化が出来ていないと、大変な体調不良を起こすかもしれませんから、今のうちから心がけましょう。
塩分補給は大事なのか?・・・
「塩分なんちゃら」と言う食べて(舐めて)塩分補給すると言うものが売られていますが、よく裏の成分表を見てくださいね。殆どが砂糖、水飴などの糖分ですから。
大体にして、汗から一緒に流れ落ちてしまう塩分の量なんて高が知れているのです。
敢えて化学添加物だらけの砂糖やブドウ糖、水飴などの混じったものを摂らない方が良いと思いませんか?
熱中症対策に塩分はかえって危険です!・・・
暑さ指数とは・・・
気温だけではなく、温度や日差しの強さの違いなどを考慮した数値ですが、普段の生活ではそこまで塩分を補給しないと死んでしまうと言うことは、まずありません。
熱中症対策として塩分補給と言い始めたのは厚労省ですが、基本的には暑さ指数が基準値を超えた場合や発汗時、また嘔吐や下痢などで脱水傾向にある場合にのみ塩分補給をすすめているのです。
本当に塩分が必要なのは、夏の甲子園球児の様に、炎天下で激しい動きをしている人のことです。ゴルフ程度では水を飲んでいれば十分なのです。
どうもよく調べてみると、企業側の煽り宣伝に踊らされている気がします。
元々、梅干しなどしょっぱいものが好きな日本人は、さらにマスコミが報じている内容を鵜呑みにしてしまう傾向がありますからね、まんまと嵌められているのではないでしょうか。
塩は大切ですが巷に出回っているのは、塩ではなくNaという化学物質です。
どうしても塩分を摂ったほうが良いと思うなら、ヒマラヤ岩塩を舐めましょう。
それでも日本人の塩分摂取量は、1日10gとWHOの推奨している1日5gの倍を摂取しており、あれだけ辛いものを食べている韓国などより多いのですから、本当に気をつけて下さいね。
日本人はWHO推奨量の2倍も塩分をとっている!
WHOは塩の摂取量を成人は1日5g未満にすべきとしているが、日本人は成人男性が平均10.9g、成人女性が平均9.3gの食塩を摂取している。 (出典:厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査の概要」より) |
塩分を必要以上にとり続けていると血管が傷ついて高血圧になり、自覚症状がないまま動脈硬化が進行する。怖いのは脳梗塞や心筋梗塞、慢性腎臓病など命に関わる病気になるリスクも高まることだ。 |
糖分も入っているスポーツドリンクなども、飲むのに注意が必要です。
よく考えて摂取しましょう。
参照文献
日本気象協会
東洋経済オンライン