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今年の4月の気温は!?

みなさま覚えていますか?
今年の4月は観測史上、最も高温だったことを。
喉元過ぎれば何とやらではありませんが、今が暑すぎてもう忘れてしまいますよね。
答えは、4月は平年よりも+2.76度も高かったのです。

札幌 3.8°
仙台 4.1°
東京 2.7°
名古屋 3.0°
大阪 2.8°
福岡 2.7°
那覇 2.3°

全て、平均気温よりプラスの数値です。


 

世界的にはどうだったか・・・

2024年4月は、観測上最も高温で、世界平均地表面温度は15.03℃と、1991-2020年平均値よりも0.67℃高く、これまでの最高記録である2016年4月を0.14℃上回りました。

この値は、産業革命以前の基準値とされる1850-1900年4月の平均気温よりも1.58℃高い値でした。

2023年5月―2024年4月の12か月間の平均気温は、1991-2020年平均気温よりも0.73℃高く、1850-1900年平均気温よりも1.61℃高い値となりました。

  • 参照:JIRCAS(国際農研)

 

 

日本の過去100年間の温度上昇は1.35度でした・・・

ご存知の通り、温度がこれだけ上がってしまうと、海面が上昇します。

これは北極や南海の氷が溶けるからですが、溶けて水となった海水は熱で膨張してしまいます。

 

海面上昇の主な原因は、海水の温度上昇による膨張と氷河や氷床の融解であると言われています。1901-2010年の約100年の間に19cm海面が上昇しました。

このままでは、21世紀中に最大82cm上昇すると予測されています。

 

キリバス諸島、ツバル諸島が海面に沈んでしまう国として、研究者が何とかできないかと研究を続けていますが、なす術はありません。


 ツバル諸島


ゴミの山ではありません。

キリバスの沿岸に積まれた護岸です

写真JICA

 

これらの国は、自国で排出した二酸化炭素ではなく、先進国各国から排出される温暖化ガスによっての被害ですから、被害国といえます。

とは言え被害はどの国にも及んでいて、アメリカのフロリダでも、満潮時は、海辺の道が水没しています。

 

日本では、1m海面が上昇すると、日本全国の砂浜の9割以上が失われると予測されています。40cmの上昇で、沖に出ている120m分の干潟が消滅し、そこをすみかにしている生物の産卵や子育て、またそこを餌場にしている渡り鳥にも影響がでると言われています。

 

また、海面が1m上昇すると大阪では、北西部から堺市にかけて海岸線は、ほぼ水没します。東京でも、堤防などを高くするなどの対策をとらなければ、江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区のほぼ全域が影響を受けます。

参照:JCCCA(全国地球温暖化防止活動推進センター)

 

 

 

*注意・・・

時々、グラスの中の氷が溶けてもグラスからこぼれ出ることはない、この事から氷が溶けても海面上昇はしない!

と、間違った情報を平気で広める方がいます。



 

これは以前のブログでも触れたことがありますが、このブログを読んでいる方の中にも勘違いをされている方がいないように、再度お知らせします。

 

北極→全て海の氷が凍って出来たアイスランドです

南極→南極大陸の上に氷が積み重なったものです

 

氷の入ったグラスに喩えらるのは、北極のことです。

北極はいくら氷が溶けても海面上昇にはつながりません。

*溶けるということは温度が上がっているので、先にも書いていますように膨張での上昇はあります。

 

南極は大陸の上の乗っている氷が海へと流れ込んでしまうのです。簡単な話で、そうなると海面は上昇します。先の膨張を考えずともです。

この当たり前を、グラスの中の氷と勘違いしている人が多いと言う事です。

 

南極の氷が全て溶け出すと・・・

何と、海面が60mも上昇してしまいます。

これは高さ20階建てのビルに相当します。

しかし、一気に溶け出すことはありません。現実的には1年間に1cmほどの上昇を続けています。

とは言え、この数値は本当でしょうか?

2002年5月には「ラーセン棚氷」が崩落したように、加速度を伴って上昇、崩落、海面上昇に繋がっていると感じています。

 

*ラーセン棚氷

ラーセン棚氷は、南極半島東岸に存在する棚氷である。ウェッデル海の北西部にあたり、ロンギング岬からハースト島の南までの間に広がっている。ラルセン棚氷ともよばれる。棚氷はラーセンA棚氷、ラーセンB棚氷、ラーセンC棚氷などと名付けられており、ラーセンA棚氷は1995年に、ラーセンB棚氷は2002年に崩壊した。ラーセンC棚氷も亀裂の拡大が進んでいる。

*Wikipadiaより

 黄色部分:ラーセン棚氷

南極の主な棚氷を示した地図


 

首都高尾山移転・・・
前回のブログでお知らせした、2050年の夏は47度に達するとなると、間違いなくキリバスという国は消滅しています。
そして世界中の平野のほとんどは水没している事でしょう。
私の近未来想像の中の、「首都高尾山に移転!」が現実化しそうでしょ?

こちらのブログを少し過去に遡ると、2019年1月に「オーストラリアで記録的な猛暑続く!」と書いています。

 


この写真は私も行ったことがある、シドニーからタクシーで20分ほどの

「ボンダイビーチ」です。

 

 

 

オーストラリア北西部マーブルバーでは、22日連続で40度と書いています。

さらに南東部のマレーダーリング盆地では、100万引きを越す魚の死骸が浮いているとも・・・

 

日本でも40度超えるとなると、身近なところでは熊谷市や四万十市でも超えています。

今年の夏はどれだけの記録を更新してしまうのか、想像するのもうんざりしてしまいます。

 

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