2021年超高エネルギーを発見!・・・
極めて高いエネルギーの宇宙線「アマテラス粒子」を、2021年に米ユタ州にある検出器が捉えた時の想像図です。宇宙線が大気とぶつかり生じた大量の粒子のシャワーを検出しました。
2021年、京都大学白眉センター特定助教授「藤井俊博」さん(現大阪公立大准教授)は、普段とは違う桁違いの数値に驚いたと言います。
この情報は朝日新聞ネットからですが、フォーブスでは、2021年5月27日、大阪公立大学の大学院と南部陽一郎物理学研究所に所属している、藤井俊博准教授と言っています。
眺めていたのは、米ユタ州の観測施設「テレスコープアレイ(TA)実験」が捉えた宇宙線の観測データ。
244エクサ電子ボルト(エクサは10の18乗)というエネルギーの高い粒子1個が飛来してきたことを意味しています。
今回と同様の超高エネルギー宇宙線は、1991年に観測された「オーマイゴッド粒子」以来になります。
TAはアメリカのユタ州に面積700平方kmに、正方格子状に並べた507台の地表検出器によって発見されたのは、設置した2008年以降初のことでした。
ユタ州にヘリコプターによって設置しているTA
アマテラス粒子・・・
なんだかよく分かりませんが、物凄い数値なんだなと思いますよね。
これを発見したことで日本の神話に出てくる、日本の国創りを助けたと言われている、太陽神である「天照大御神」から命名しました
毎秒100個もの粒子が!・・・
私たちの体を毎秒、100個近くの粒子が通り抜けています。
宇宙から発生した高エネルギーの粒子より、低粒子の方が地表まで降り注いでいます。
稀にアマテラス並みの100エクサ電子ボルトの高エネルギーな粒子も到達すると言います。
そのエネルギーの大きさは圧倒的です。
蛍光灯が放つ光の粒子一個のエネルギーは約2電子ボルトなので、アマテラス粒子はその1垓(がい)倍(100000000000000000000倍)
仮に粒子が1グラム、つまり10の23乗個ほど存在すれば、地球を壊すほどの威力を持つ計算になります。
この高エネルギーの粒子はどれくらいのスピードかと言うと、人類が作れる最速の加速機「大型ハドロン衝突型加速器」の1千万倍(朝日新聞デジタルでは1千万倍、フォーブスでは100万倍)に達すると言うのですから、あまりにも凄まじい数値で人間の小ささを感じる、と言うのも大袈裟でしょうか。
アマテラス粒子がサイエンス誌で発表されると、世界の2千以上のメディアが報道し一躍有名になりました。ごめんなさい、私は知りませんでした(~_~;)
銀河系には作れる天体は存在しない・・・
オーマイゴッド以来、超高エネルギーの宇宙線は30個検出されています。
もちろん、オーマイゴッドやアマテラス程の強力さはありませんが、それでも超が付くほどの宇宙線です。
銀河系にはこれだけ超高エネルギーの宇宙線を作る天体は存在しません。
方向を逆に辿ってみても、銀河系の外であっても推測もできない状態です。
論文の共同執筆者で、ユタ大教授のジョン・ベルツ氏は「これらの宇宙線は、空のまったく異なる場所からやって来ているように思われる。謎の発生源は1つではないようだ」と指摘しています。
「それは、時空構造の欠陥である宇宙ひもの衝突かもしれない。これはつまり、人々が考え出している奇抜なアイデアを思いつきで挙げてみているだけだ。従来の方法による説明はできないのだから」との事です。
「宇宙線が飛来した方向に合致する有力候補の天体は特定されていない。これは、未知の天体現象や、標準理論を超えた新規の物理的起源の可能性を示唆している」
藤井俊博准教授談
宇宙の広大さにあらためて唖然!・・・
他の資料では、磁場などでも歪められ方向が変わるから、どこから来ているのかわからない、と言うものもありました。これは地球レベルの磁場ではないと思います。太陽とかより巨大惑星、彗星などと思われます。
どちらにしろ、これだけの超高エネルギーの宇宙線がどうやって、どこで作られたのか興味がつきませんが、今回まとめていて、本当に宇宙って広いなと思いました。
なんと言っても銀河系の小さな星、地球に住んでいる我々ですが、宇宙には銀河が数千億もあることがわかっています。
ところが、この情報は2007年頃のもので、これはハッブル望遠鏡の観測画像から推測した数字ですが、2016年には、銀河の3次元分布図とモデルを基にした新しい見積もりによれば、その10倍の2兆個も存在するようです。
さらに銀河よりはるか遠くには、より巨大なエネルギーを放っている「クエーサー」の存在も確認されています。
いやいや、もっと科学が発達してきて宇宙についての研究も進めば、さらにその奥にもっと凄い銀河が発見されると言うことも可能性はあります。
そもそも、誰がどうやって宇宙を作ったのでしょうか?
HST GOODSサウス・フィールドと呼ばれる、全天の100万分の1程の領域
大きく光っているのが銀河。小さくても遠い銀河の可能性があります。
このブログはライオンズゲートが一番開いていると言われている8月8日に書いています。
水星逆光も8月5日から起きてますしね。
そのせいか、私にたくさんの宇宙からの情報が降り注いでいるように感じます。
これは錯覚でしょうか(^ν^)
参照
朝日新聞デジタル
フォーブス
AstroArts