濃縮還元ならびにキャリーオーバーなどについて、まとめたいと思います。
2種類の飲み物について・・・
①ストレート
米国ワシントン州産の有機栽培コンコード(ぶどう)を100%使用したストレートジュース
②濃縮還元
濃縮還元のこの商品には、砂糖や塩は使われていません。
①は、絞った果汁を加熱処理し容器に詰めている為、香りや風味が損なわれ辛いので、本来の果汁を楽しめます。
②は、果汁から水分を抜き保存しているので輸送にとても便利です。そして容器に詰める段階で水を加えます。
風味が損なわれている為、多くのメーカーは砂糖や塩、添加物を混ぜ合わせます。はちみつや砂糖を加えた場合「加糖」表記しなければなりません。
味にばらつきがなく安定できるのも特徴です。
また、①も②も、傷や傷みがあって商品価値がないものでも、商品化しやすいのはメーカーだけでなく、フードロスを出来るだけ避ける為にも良い事です。
②は農薬漬けと言うのは、①も同じ事が言えるので、どちらを購入するにしても、信頼できるメーカーを選ぶべきと言えますね。
キャリーオーバーとは?・・・
原材料には含まれるが、食品にした場合微量で効果が出ないため、食品表示法によって、表示免除されています。
醤油の多くは保存料として添加物が入れられてますが、商品、例えばお煎餅とかでは添加物としての表示義務はありません。
クッキーの原材料として使われたマーガリンの乳化剤は、クッキーとなった時に乳化剤の効果が無くなっているので表示義務はありません。
これはメーカー主体にした考えですから、ここでも法律ではなく、ご自身で信頼できるメーカーを見つけると言う事ですね。そう言う意味では情報交換は大切です。
加工助剤やキャリーオーバーは表示しないで良い、と言う法律も変えなければなりません。
キャリーオーバーの条件・・・
1:原材料に対して食品添加物の使用が認められている。
2:その量が許可されている最大量を超えていない。
3:食品が原材料より持ち越される量より多量の当該食品添加物を含有しない。
4:持ち越された食品添加物の量が食品中で効果を発揮するのに必要な量より有意に少ない場合。
これらの条件が満たされる場合、キャリーオーバーに該当するとして、製品ラベルから省略できます。
問題点・・・
「最終食品中に微量で、効果が発揮されない場合」と、具体的な数値があるわけではなく、メーカーの判断によります。
日本が認めている添加物は1,500種類(〇〇等とひとくくりにしているので実質は4,500)と、2位のアメリカの133を大きくと言うか、とんでもなく飛び越えています。
ですから、アメリカの日本食品ショップでは、「この製品には、がんになる可能性の高い添加物が使用されています」などの張り紙が貼られて売られています。
参照:過去ブログ「日本の食は安全でしょうか?」
加工助剤とは?・・・
以下のどれかに該当すれば表示義務はありません。
1:最終的に食品として包装する前に食品から除去されるもの。
2:食品中に通常存在する成分に変えられ、かつ、その成分の量が食品中に通常存在する量を有意に増加させないもの。
3:最終食品中に、ごく僅かなレベルでしか存在せず、その食品に影響を及ぼさないもの。
つまり、添加物を使っても、食品加工している間に無くなって(飛んで)いれば、使っている表記はしないで良いと言う事ですね。
農薬大国は中国ではなく、日本です。
日本の食材なら安全と思わないほうが良いです。
加工食品とは?・・・
水産練り物 肉加工品(ハムなど) 乳加工品(バターなど) 嗜好食品 調味料 菓子類 冷凍食品 レトルト食品 缶詰食品 インスタント食品 など、とても沢山あります。
食品表示ラベルとは?・・・
食品表示ラベルは、食品表示法によって商品の包装容器に添付が義務づけられた表示です。
食品表示は「プロの会社」に丸投げしてアウトソーシングしているのです。
臭いところは他所にやってもらうって感じでしょうか?
原材料は、使用した重量の割合が多い順に、一般的な名称で記載します。
加工食品(輸入品除く)には、重量割合が最も多く含まれる原材料の原産地を記載します。
「/」(スラッシュ)以下に書かれているのが添加物ですが、キャリーオーバーなどの様に誤魔化す手法は有ります。
特定原材料には八品目の義務表示があります。
卵、小麦、乳、えび、かに、落花生(ピーナッツ)、そば、くるみ(2025年4月から)
まとめ・・・
本来の味が損なわれる為、多くのものに添加物、砂糖が使われています。
砂糖は劇薬ですから使わない方も多く、しかし人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムなど)や、ブドウ糖、果糖、乳糖などが含まれているケースは多いです。
キャリーオーバーなどの様に、誤魔化しの効くやり方はあります。
どのメーカーが正しく表示し、真の安全を考えた食品を作っているのか判断出来るよう、真実を知り、間違いのない情報を得ていきましょう。
参考資料
Pantry&Lucky
フードガイドサービス
BtoB