NARD・・・
世界一斉アクションNational Animal Rights Day(NARD)が開催されます。
昨年、日本では東京、福岡、広島、大阪、名古屋、旭川の6都市で開催しました。
今年は日曜日に当たるので、より多くの方が参加される事でしょう。
動物の権利とは・・・
動物の権利とは,これを説明するととても長くなります。
相当に端おりますがご了承ください。
地球という惑星の、すべての生き物は元来、同じ源から生まれ、また、同じ進化の法則に従っている。 地球という惑星の、すべての生物は、同じ陸地、海及び空気を共有し暮らしている。それ故、それら及びそれらの資源を分かち合い、資源の許す限りにおいて生活し、それを糧に生き、一つの生態系を構成している。 人類は、何百万とある動物種の一つに過ぎず、数の上では、この惑星に住む何十億という動物と比べると、少数派にすぎない。NARDが掲げる宣言書には9つの事が書かれており、その権利が守られることを求めるのが「すべての生き物は生まれながらにして平等であり、生命、自由、及び幸福の追求の権利を与えられているということ」 これが動物の権利の日に宣言をする大義です。さて、動物からの搾取は色々なことがあります。 動物実験、毛皮、ギャンブル利用など 以下には、工場畜産についてまとめました。動物の権利だけではなく、地球環境も悪化させているのが工場畜産です。 そこを踏まえてお読みください。 |
世界の豚の数・・・
約7億7864頭 日本の人口の約6倍です。
そして年間約15億頭が食用に殺されています。
生まれた豚の運命は二つに分けられます。
繁殖豚となるか肥育豚となるか。
繁殖豚のメスは生後6〜7ヶ月もすると妊娠させられ、50頭ほどの子供を産み、4〜5年で食用にされてしまいます。
生きている間、我が子と楽しく暮らすこともなく、顔も見れず舐めてあげることもできない「妊娠ストール」と言われる、金網の中でしか生きることができません。
定期的に注入器を挿入され妊娠させ続けられるのです。
日本の畜頭数・・・
自給率の低さと輸入量を考えると、この数倍程の頭数が実際には、日本人の為に屠畜されているのではないでしょうか。
日本では2022年1647万9271頭が殺害されています。1日平均は4万5148頭です。
肥育豚については長くなりますが、雄豚は無麻酔の状態で睾丸を切除されます。
歯も切られ、断尾も行われます。
この様な異常な環境で健康に育つわけもなく、大量の薬やワクチンが投与されます。
牛の屠畜数 日本・・・
年間116万7千頭 1日3,200頭 自給率41%
牛のほぼ全ては人工授精です。雄は強制的に精子を擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などのこっけいな道具を用いて精子を採取され続けます。
メスは当然、乳用牛として乳が出なくなるまで絞られ続けます。
3ヵ月が過ぎると、痛みを与えて牛を制御するために鼻輪(鼻グリ、鼻環ともよばれる)が取り付けられます。
パンチング器具を使ったり、身近にあるとがったものを鼻にさしたりして穴があけられます。
鼻に穴をあける行為なので、当然牛は痛がり、出血することもあります。
この様に動きを制限するのは、肉質を固くしないため、餌を多く食べさせない為です。
餌は濃厚な乳を搾り取るため、通常なら草を食べる牛に、とうもろこしやじゃがいもなどを食べさせます。
本来、地上に生えている草を、舌を巻きつけながら食べるのに、それを許しません。
地上に生えている草を食べるということは、一緒に土も食べます。その事によって自然と地中のミネラルを食べているのです。
放牧牛は、日本では僅か5%ほどしか存在しません。殆どの牛たちは、先の牛のように縄で結ばれた60cmが生活圏なのです。
日本の鶏たちは・・・
日本の成鶏雌1億3千万羽が飼育されています。
雄は、ほぼ生まれて直ぐに殺されてしまいます。
屠畜されるのは約50日です。一般的には若鶏と言われていますが、大抵はこれに当たります。親鳥と区別する為です。
一般に親鳥と言われている鶏は、卵を産めなくなった採卵鶏で、干からびた体になるまで卵を産まされ続け、最後は屠殺されます。
この鶏が、油が抜けて硬くなり、まるで地鶏の様になります。
当然地鶏の価格よりはるかに安く、灰鶏と呼ばれていますが、居酒屋などでは親鶏として売られています。
因みに地鶏と呼ばれている鶏たちは、メスで150日、オスで120日まで育てられます。
日本の1日当たりの屠畜数 約1,750,000羽・・・
日本の卵消費量 国民1人当たり320個、2023年は世界第4位に当たります。
前年は339個で第二位でした。第一位はメキシコです。
本来、鶏が年間に生む卵の数は約22〜26個です。
しかし採卵鶏が生む卵の数は、なんとその10倍の250〜280個に及びます。
当然卵を産ませるために薬を使います。つまり安い卵は薬で侵されています。
そもそも生まれて直ぐにメスはワクチンを打たれ、オスは直ぐに殺されていること自体が異常なのです。
過去にも、もっと深く解説もしていますのでご参照ください。
2023 https://esa.tokyo.jp/2023/06/06/2026060_blog/
*資料提供 NPO法人 動物解放団体リブ
NPO法人 アニマルライツセンター
一般社団法人 日本ヴィーガニズム協会
農林水産省「食肉流通統計」平成26年
田中畜産