関西電力は22日午前の臨時取締役会で、福井県大飯原子力発電所1・2号機の廃炉とすることを正式に決めました。
出力が118万キロワットの廃炉は国内で初です。
原子炉は40年で廃炉が決まっていますが、大飯原発は19年に40年を迎えます。
ただし申請すれば最長60年まで使えるのですが、その申請にかかる数ヶ月の検査と費用と修復するのに多大な金額がかかるために費用対効果が見込められずに廃炉となりました。
関電は美浜原発1・2号機も廃炉を決めているので、11機から7機へ保有数が減ります。
「原発反対者」の私には願っても無いことですが、費用対効果が出ないからと言う理由はなんとも後味を悪くさせてしまいます。
なぜなら、三菱マテリアルの子会社による検査データの改ざん問題では、高浜原発3・4号機と、大飯原発3.4号機(来年再稼働予定)で安全上重要な設備で不正があったのです。
今回は『試用期間が来るから』『点検が大変だから』『修復が大変だから』と言う理由ですが、可笑しいですよね。
「安全上重要な設備に不安があるから廃炉を決めた」であるべきです。
そして、不正改ざんした会社と親会社の三菱マテリアルに対しても厳重な処罰が下されるべきです。
さらに原発不正問題としては、神戸製鋼はウラン燃料を入れる菅や冷却水循環ポンプ、原子炉を守る格納容器の素材を作っていながら、品質管理データを数十年にわたり改ざんして来たのです。
2016年にフランスでは強度不足が発覚して大問題になり今でも徹底的に調査を進めています。
しかし日本の原子力規制委員会では、“わずか数週間で日本の原発に強度不足の部品は使われていない”と結論を出してしまったのです。
原子力規制委員会は電力会社や神戸製鋼へ調査指示を出さないどころか、不正した神戸製鋼からの自主的な返答を待っているだけなのです。
冒頭に私は「原発反対者」だと言いました。これだけの不安が残る原発をどうして使えるのですか?
福島原発の事故で放射能は偏西風によって太平洋上へと流されて行きました。
では鹿児島の川内原発
福井県の高浜原発
愛媛県の伊方原発
この原発から放射能が漏れ出したらどうなるのでしょうか。
西日本には沢山の原発が有ります。
鹿児島県 川内原発
佐賀県 玄海原発
島根県 島根原発
福井県 高浜原発 大飯原発 美浜原発 敦賀原発 もんじゅ
静岡県 浜岡原発
日本は常に偏西風のため西から東へ風は流れています。
西にある原発が漏れ出したら日本中を放射能が覆うことになるのです。
原発はいりません。化石燃料もいりません。
V再生可能エネルギーをもっと利用する事こそが、日本だけでなく世界中の、地球を守るためには必要不可欠な事なのです。