この暑さは人間だけではなく桜の開花時期にも大きな影響を与えていますよね。
皆さんご存知ですか、日本で開花宣言の最も早い都道府県を。
今年は高知県が史上最速の開花宣言を出しました。そして高知県と宮崎県が例年なら1位争い?を繰り返しています。高知県より緯度的にはやや南に位置する宮崎県ですが、高知県は土佐湾を南に、四国山脈を北に背負っているため、気温がとても高い県なんです。その為に桜が咲くのも早くなるのですが、今年は観測史上最速ということですから、その異常さは際立っています。
見上げると桜に囲まれた美しい高知城が見えます。
そして3番目に早い都道府県は、なんと東京都なんです。1980年代の開花宣言は3月30日だったのに、今年の開会宣言は3月17日と約二週間も早い開花宣言でした。
ちなみに京都では4月2日が見頃ということです。不思議な日本と言えるかもしれません。東京が早いのは都市型の気候のせいです。都市に集中している産業と人のために、気温が高いのが東京です。隣の千葉県と比べても年間平均が2度ほど違うということです。
今回は2月の偏西風蛇行により、南にずれた偏西風がシベリアの寒気を日本に呼び込んでの大寒波が押し寄せましたが、3月になり偏西風の位置が北にずれており、高気圧が居座った為と言われています。
実は桜が早く咲いてしまったのは、この2月の大寒波が影響をしているわけです。
いつもより寒い2月を過ごした桜は、3月になり急激な暑さをもろに受け、「こりゃ大変だ! どうも寒さで居眠りをしていたのか、気づいたらとんでもない暑さになっているではないか。早く咲かさないと夏になってしまう!」と、勘違いしてしまったんですね。
今の時期は衣替えを済ませ、薄着で街を歩き、春の息吹を感じられる素敵なシーズンです。まあ例年以上に暑いとはいえ・・・。
2月に気象庁が発表した「暖候期予報」(年に2回気象庁から発表される気象傾向の見通し)では、例年より暑くなり猛暑日が多くなるということです。
6月の梅雨時も高気圧に覆われている可能性があるということですから、相当に暑い夏になってしまいそうです。
さらに大変なことが起こります。偏西風に乗ってフィリピン近海で発生した台風が、超大型となり日本に上陸することが予想されています。
異常気象により、年々台風が大型化しており、その被害も大きさに比例して甚大になっています。台風発生は9月が最も多いと思われます。今年の台風被害は例年以上になってしまうかもしれません。
我々先人が取り組むことははっきりしています。世界中の国が、人々が力を併せ環境問題に取り組むことです。
その為には1日も早くトランプ大統領を辞任に追い込まなければなりません。