11月10日土曜日、11月とは思えないほどの暑さの中、ARC(アニマル・ライツ・センター)のメンバー、総勢約300人が集まり、渋谷の代々木公園から渋谷駅前→表参道→原宿→代々木公園とデモ行進を行ってきました。
行進の先頭には美女を多く配しています。それは毛皮反対には興味がない方でも注目される可能性が高くなるからです。1人でも多くの方に“関心を持ってもらう”ことが目的だからです。ですからちょっと奇抜に思えるファッションもしていますね。
行進が終わった時、上着を着ていない彼女に「寒くなかった?」と聞くと、「全然寒くありませんでした」と元気に答えられ、熱意が伝わって嬉しくなりました。
皆さんの中には毛皮が大好きと言われる方もいるかもしれません。
中には「屠殺された廃品利用だから何が問題なんだ」
「毛皮産業に関わっている人たちの職を奪うことになるのでないか」
と言われる方もいるかもしれません。
毛皮工場の実態を知るとそんなことを言える状況ではないことが理解できるはずです。毛皮は殺されてから剥がされるのではなく、生きたまま剥がされるのです。その方が剥がしやすく傷みづらいからです。
この点について説明をするのは長くなりますから、また別の機会に詳しく説明をさせていただきたいと思います。
単純に我々は、『毛皮に変わる暖をとるための着衣は、化学繊維などでより暖かく軽い服ができる時代になったのに、ファッションのためだけに動物を殺すことをやめましょう』という問いかけをしているのです。
多くのファッションメーカーが「毛皮製品を一切扱わない」へとシフトしてくれています。日本での毛皮生産工場は今年全て生産を取りやめました。
我々の啓蒙活動が功を奏したことが大きかったことは間違いなく、本当に地道に活動してきた甲斐があったというものです。
その反面、まだ日本のファション(アクセサリーを含む)のため殺される生き物たちは、200万頭に及びと言われています。国内生産が終わっても、まだ必要としている方たちのために、これだけ多くの命を犠牲にしているのです。
また、毛皮を作るときに化学染料などを多く使います。これは環境問題を著しく悪化しているのです。毛皮をやめるということは動物たちに優しいだけでなく、地球環境にも良いことをしているのです。
弊社では10月1日より、社員及びアルバイトも毛皮類の着用を一切禁止にしました。靴やアクセサリーなどは極力控えるとしております。
さらに11月13日よりポスターを社内に貼りました。
窓側のミニミーティングデスクの横の壁です。ここは来客(多くは営業関係)の方達が多く来られるところなので必ず目にします。
社員は皆、趣旨を理解しているので、興味や関心、疑問に思われた方に説明をしています。多くの方は毛皮について少しなりとも後ろめたいものを持っているようで、「そうですよね」「残酷に作れていたのですね」「買おうと思っていましたけどやめます」と前向きに仰ってくれます。ある程度社交辞令もあるでしょうが、関心とか知識を持ってもらうという面では小さくとも意義のあることだと思います。
今回のようなデモ行進は毛皮反対運動としては今年が最後となります。
それは先に説明したように、日本での生産をストップさせることが出来、完全ではないですが一定の効果を上げることが出来たからです。
世の中にはさらに救わなければならない命が沢山あります。日本のアニマルウェルフェアの酷い実態も改善しなければならないでしょう。
今後も出来るだけ「もの言えない動物たちのため」活動を続けていきます。