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プラスチック問題について②

海洋汚染について・・・

 

参考文献「プラスチックの現実と未来へのアイデア」東京書籍 監修高田秀重

「プラスチック汚染とは何か」岩波書店 著者枝廣淳子

「プラスチックの海」NHK出版 著者チャールズ・モア 訳海輪由香子

毎日新聞WEB

 

私のブログから・・

2021年2月 プラスチック問題について①

2018年1月 世界各国6カ所でプラスチックが使用禁止になりました

 

毎時、地球を7周ゴミ・・・

なにかわかりますか?

繋いだレジ袋です。地球全体で毎年1〜5兆枚が作られていると言います。ちょっと数字に幅がありすぎますが、それだけどこの国でも、あちらこちらで作られていて、総量がわかっていないと言う事です。

 

仮に5兆枚だとすると毎分1000万枚が作られていて、繋ぎ合わせると毎回1時間で地球を7周している計算になります。

日本だけで毎年450億枚、そのうちコンビニが30%を占めています。スーパーは有料化のおかげで辞退率が80%と高くなっているのは良い事ですが、コンビニのように気軽く立ち寄った方は、マイバックを持っていない事が多いようです。

 

日本のレジ袋はプラごみ量1100万トンのうち、僅か20万トンの約2%ですが、それでもこれだけの脅威となっています。ペットボトルは年間50万トン、プラごみの5%に当たります。

 

ペットボトルは年間236億本(一人当たり190本)・・・

日本の回収率はとても高く92.2%、しかし7.8%の18億本が未回収となっており、その大半が海へ流れて行ってしまいます。

 

日本のプラスチック容器・包装廃棄量、アメリカに次いで第二位。一人当たり年間35kg

もっとも河口が汚れてしまっているというインドですら、一人当たり5kgです。

 

 

インドの規制強化について・・

 ※二枚とも、インドの河口付近の写真

人口第2位の13.2億人のインドで、「2022年までにすべての使い捨てプラスチック製品を禁止する取り組み」が進んでいます。

 

これに向けて、2019年のガンディー生誕記念日である10月2日から、カップ、皿、小型ボトル、ストロー、ビニール袋、特定の種類の小袋の最大6種類の使い捨てプラスチック製品を禁止しました。

 

今回の禁止は、製品の製造・使用・輸入が対象です。

世界でもプラスチック汚染に対する問題意識が高まっており、EUは使い捨てプラスチックのカトラリー(洋食を食べるとき使われるスプーンやフォークなどの総称)製品を、2021年までに禁止する計画を発表しました。

経済が成熟した欧州ならではの取り組みかと思いきや、インドはさらに強化した「全面禁止」を実施しました。

 

2019年8月15日の独立記念日に行われたスピーチで、インドのナレンドラ・モディ首相は、「使い捨てプラスチックをなくすための最初の大きな一歩を踏み出す」とインド国民や政府機関に力説。

政府は、最初の6品目の禁止措置により、国内のプラスチック年間消費量約1400万トンのうち5〜10%の削減を見込んでいます。

 

禁止に違反した場合も、最初の6ヶ月の期間は猶予されると言います。

プラスチックに代わる素材の採用までの時間も、考慮する必要があるからです。これまで州単位では、使い捨てプラスチック製品を用いた者に罰金が科されるところもありました。

 

政府はさらに、同国の年間プラスチック消費量の40%近くを占めるEコマース企業に、プラスチック包装を削減するように働きかけました。インドでは、インターネットのユーザー数の急増により、オンライン・ショッピングの消費も増えました。

 

政府関係者は、プラスチック製品のより厳しい環境基準の導入を計画しており、再生可能なプラスチックのみの使用を許可する内容になるだろうとしています。

しかしながら、今回の取り組みにも課題はあります。

 

インドのプラスチック業界団体All India Plastics Manufacturers’ Associationのメーラ・ジャヤデヴ会長は、今回の政府の方針により、約1万の中小企業の事業が閉じ、10万人の雇用が失われるのではないかと懸念を示しています。

 

 

 

そもそもプラスチックとは・・

ギリシャ語のPlastikos(プラスティコス)が語源となっています。可塑性=形作ることができるものという意味です。

1907年に合成ポリマーから開発されたプラスチックは、軽くて安くて生成しやすいということで瞬く間に生産量が増えていきました。

 

熱で柔らかくなり冷えると固まる ポリエチレン ポリスチレン

一度硬化すると柔らかくならない フェノール樹脂 メラミン樹脂

 

 

環境問題を救った・・

プラスチックができたことで、重い容器を運ぶために使うCO2は大幅に削減され、さらには象牙や亀甲らで作られていたものも代替えができるようになりました。

車やPCなど生活を向上させることに役立ち、なくてはならないものになっています。

 

 

海洋汚染のほとんどはプラスチックゴミ・・

大抵のゴミはいつか自然界に還ります。

ダンボールなどの紙類は1ヶ月も海を彷徨っていれば無になっていきます。

しかし、プラスチックゴミは自然界に存在しないため、自然界に戻ることはありません。

 

元々石油と多くの可塑剤を混ぜ合わせて作られている、弱い鎖で繋がったようなもの。熱と酸性にとても弱いのです。海では紫外線と波に揉まれることにより、徐々に細分化されていくが無くなることはありません。

マイクロプラスチック

単位のマイクロではなく「極小の」という意味で付けられた。

■元々5mm以下だったもの 一次マイクロ マイクロスビーズ

マイクロスクラブ 歯磨き剤や研磨剤など

■二次マイクロ 元々は大きかったものが破壊され5mm以下になったもの

■ナノプラスチック さらに極小のもの

マイクロスクラブやタイヤのすり減りカスなども含む。

■合成繊維


 マイクロプラスチック

ナノプラスチック 目で見えないほど細かなもの。甲殻類は短期間でプラスチックをナノ分解し、体内に取り込んでしまっていることがわかった。それを魚が食べ、人間が食べている。

海洋汚染の現状・・

2018年3月 世界保健機構(WHO)が、世界11カ国の異なるブランドから発売されている259本のペットボトルミネラルウォーターを調べたところ、242本(93%)から、水道水よりも高濃度なマイクロプラスチックが検出されました。

ニューヨーク州立大学の研究でも全く同じ、9カ国のボトルの93%からプラスチック粒子が発見されたと発表しました。

ここで「水道水より・・」との説明は、高濃度ではないにしてもマイクロプラスチックが、普通に検出されているということなのでしょう。

 

 

毎分トラック一台分のゴミが海へ流れている・・

日本から海へ流れてしまっているペットボトル 1億8千万本(未回収の10%として)

近海からとれたカタクチイワシの80%、海亀の50%以上からマイクロプラスチックが検出されました。

マイクロビーズは既に規制が入り製造されていません。しかし、安売りのチェーン店ではまだ店頭に出ているようです。

 

 

合成繊維が洗濯するたびに大量に・・

フリース ポリエステル製 洗濯一回につき2000本の化学繊維が放出されています。

それを貝が体内に取り込んでしまっているのです。

2018年英国のブルネル大学とハル大学が英国8箇所の沿岸で収集した、

ムール貝を調べたところ、全てからマイクロプラスチックが見つかりました。

 

ムール貝100gを食べるごとに約70個のマイクロプラスチックを摂取していることになります。そのうち37%は合成繊維です。

食塩だけでなく、蜂蜜、砂糖、ビール、水道水81%からも合成繊維が発見されています。

 

 

 

日本が流出しているプラスチックゴミの特性・・

2010年に陸上から海洋へ流出したプラごみは中国、インドネシア、フィリピン アメリカは20位、日本は30位でした。しかしゴミベルト(次回解説)で回収した文字が読める国では日本がもっとも多かったのです。これは太平洋に面しており漁業が盛んなので漁業系のゴミが多かったからです。

これらは「ゴーストフィッシング」と呼ばれ、長期間にわたり破壊的影響を及ぼします。

捨てられた魚網(ゴーストフィッシング)が絡み付いて、身動きができなくなった海亀。

放置しておけば、死を待つだけです。

 

 

我々が普段の日常生活を変えなければならない・・

マイ箸 アルミ製ボトル マイバック これは私が常に持ち歩く必需品です。
 ←私物です

使い捨てストローは、日本だけでも年間200億本。

リユースは難しく大部分が廃棄されています。

 

2017年 英国85億本 ドイツ48億本 フランス32億本 日本にはストローに関する団体がないので、先の数字は予測ですがあまりにも多い数字です。

逆に団体がない=啓蒙活動がなされていないから、これだけの数字になっていると言えるのではないでしょうか。

 

 

他国の日常・・・

ボストンの路上の排水溝付近に設置されているプレート。

「ここへタバコを捨てるとチャールズ川へ流れ、それを食べた魚をお前は食べることになるんだぞ!」

って、意味合いですね。


アメリカではこのようなプレートをよく見かけます。

常日頃から気をつけるように啓蒙活動をしている現れです。

かたや日本は、路上喫煙、歩行喫煙について規制という何もしない法律があるだけで、街のあちこちに吸い殻を見かけます。

綺麗にみえているとしたら、それは近くの商店や住民の方が掃除をしてくれているからです。

 

 

さて次回は、よりプラスチックゴミがどのような悪さをしてしまっているのか、掘り下げたいと思います。

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