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インドにおける太陽光発電事業について

前回もお知らせしたアル・ゴア元米国副大統領が推し進めた、インドにおける太陽光発電事業(当初は400機に及ぶ火力発電所)は順調に推移しています。インドは2020年までに100GWもの発電を太陽光に依存するとしており、その中でも日本は安倍首相がモディ首相と約束した3.5兆円を官民で融資するとしていました。ソフトバンクグループのインド法人に(株)国際協力銀行が貸付契約をするなど順調に進んでいます。

 

さらに日立製作所、日立システムズ、伊藤忠商事の3社はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業として、インドのデリー・ムンバイ間産業大動脈開発と共同で、太陽光とディーゼル発電機を組み合わせたマイクログリッドシステムを開発し実証を行なっています。

 マイクログリッドシステム 写真:NEDO

実証期間は2年間で39億円、内NEDO34億円を拠出し、インドでの普及を目指しています。

もちろん大企業にとっては企業利益を最優先することは理解できますし、環境のために良いことになるのですから、批判することではありませんし、賛同もします。

ただ、トランプのような自国ファーストのためなら、環境がどうなろうと地球がどうなろうと知っちゃことでは無いというのは、あまりにも我儘で独占的です。

アル・ゴア氏はこのトランプによるパリ協定離脱から地球環境の悪化を懸念し、モディ首相に直談判し火力発電を取りやめ、自然再生エネルギーへと切り替えたのです。

インドは元々日本の倍にも及び日射量があり、太陽光には打って付けの土地なのです。来年には13億人を突破するであろう巨大人口を抱えているインドでは、環境汚染が深刻化しています。そこへ火力発電所を目先の電力のためにと400機も建設してしまっては、取り返しがつかないのはインドに限ったことではありませんからね。

日本の技術や予算が他国を救い、地球環境改善のために役立てられているということは、とても誇らしく今後も世界各地に広がっていくことを望みます

 

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